なぜ「おやきもち」を始めたのか?
おやきもちの大西祐次郎と申します。
「信州の魅力を世界に広めたい」
と、私は常々思っています。
それはなぜか?
もちろん「この信州が大好きだから」。
私が生まれたのは四国の徳島県です。
縁あって20年前に長野県松本市に移り住むことになりました。
初めてこの地に来た時の感動は今でも忘れません。
輝きそびえる山々。
美しい川、清涼な風。
歴史と近代さが融合する町並み。
ゆったりと流れる空気と時間。
大きすぎず、小さすぎず、人々の温かさと繋がりを適度に感じられる町。
信州に住むことになって本当に良かった、と心から思いました。
ここで人生を歩んでいくと決めた時から、この地を愛し、誇りに思い、この場所の魅力にずっと魅了され続ています。
自分が住んでる場所が好き。ここに住んでる自分も好き
自分が住んでいる素晴らしい場所のことを、少しでも多くの人に伝えたいー
私にとってそれは、とても自然な感覚です。
そしてそれが自分の仕事にできれば、こんなに幸せなことはありません。
そのような想いでこれまで、私はいろいろなことにチャレンジしてきました。
ブログやSNS、YouTubeで地域の情報を発信したり、
松本市の名産品「波田のスイカ」のブランディングに携わったり、
出張や転勤で来られる方が気軽に立ち寄れる、地元野菜と地酒の飲み屋をやったり、
地域の企業とタイアップしたイベントを開催したり…。
どれも私にとっては「信州の魅力を広めたい」との想いでやってまいりました。
そして次は
「おやきを救いたい!」
と、思っています。
「おやき」がピンチ…!
長野県の郷土食である「おやき」。
初めて食べたのは、妻の実家に最初にお邪魔した時。
素朴な具材に噛み応えのある皮、
正直、その時はあまりおいしいとは感じませんでした。
しかし、信州で暮らし始めると自然に「おやき」と接する機会が増えました。
おやきと一口に言ってもさまざまな種類があり、
昔ながらの灰焼きのものから蒸したもの、皮がふわふわのもの、カリカリのもの、地域によってさまざまな「おやき」があるというのもわかってきました。
これはまさに信州の魅力をぎゅっと凝縮したような食べ物だ、と徐々にその虜になっていったのです。
ところが、、
おやきが大好きになった私は手土産に持って行ったり、家族へのお土産に買って帰ったりしていました。
しかし、
「おやきねぇ~。。。いらない」
「おやき、嫌い…」
中高生の娘たちの正直な感想です。
そう。
今の若い人たちはおやきを食べない…。
かつての私がそうだったように、「おやき」に慣れ親しんでいない人からすると、
「別になくてもいいもの」
という感覚です。
実際、おやきを日常的に食べたり、人にあげたりすることが少なくなり、
業界の方の話では、おやき自体の消費量も年々減少していると聞きます。
信州の郷土食「おやき」の魅力を広めたい!
信州には蕎麦や味噌だけじゃない。
「おやき」という素晴らしい文化がある。
どうすれば「おやき」を若い世代に食べてもらえるだろうか?
文化は時代と共に変わるもの。
人々に趣味趣向の変化と共に「おやき」も変えていかなければいけない。
そんなことをずっと考え続けていました。
そうして思いついたのが、
「おやき」のような「おもち」
「おやきもち」。
米粉を使ったもっちりな生地に、つぶあんのほか、リンゴバターやキーマカレーなど、今風な具材を詰め、自然素材で色付けしたカラフルな見た目。
これならば若い子も好きになる!
この「おやきもち」ならば「おやき」の新しい可能性を広げられるはず!
「信州の魅力を世界に広める」
信州というこの土地、歴史、人、食文化。
我々が暮らす場所の魅力を精一杯、余すことなく伝えていきたい。
それが私の会社の使命であり、
私の生き甲斐でもあります。